上野動物園(台東区)の西園にあるパンダ舎。ガラスの向こうでササを食べていたおなじみの姿はなく、静寂が広がる。大行列と歓声が日常だったこの場所から、最後のジャイアントパンダが中国に返還されて半年。「パンダロス」に揺れた上野の今を追った。(落合夏子)

パンダ不在を伝えるパネル=東京都台東区の上野動物園で
7月上旬。パンダ舎のそばで一眼レフを構えていたのは、写真家の高氏貴博さん(48)=さいたま市=だ。ブログ「毎日パンダ」で知られ、2011年から毎日園に通ってジャイアントパンダたちの愛くるしい姿を写真に収めてきた。1月27日に双子のパンダ「シャオシャオ」「レイレイ」が返還されてからも通い続け、今はレッサーパンダを撮っている。

西園のパンダ舎の前でカメラを手にする高氏さん=東京都台東区の上野動物園で
「返還はお別れではなく、大切な子を留学に送り出す気持ちだった。パンダたちの幸せな未来にとっては必要なこと。でも次のパンダが来ないとは思っていなかった」と語る。「園内も、パンダがいた頃よりは閑散としている気がします」
今や、高氏さんのパンダ愛は海を越えた。近年のパンダブームの火付け役となった「シャンシャン」が2023年に返還されて以降、何度も訪中。先月もすっかり大人になったシャンシャンと再会を果たし...
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