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「ダイバーシティー」小池百合子知事が推し進めた10年の影で「こぼれ落ちた人」と「取り残された人」 

Aug 3, 2026 旅行 IDOPRESS

〈小池都政10年〉②全3回

「都政改革」を掲げて、東京都の小池百合子知事(74)が2016年8月に就任して10年を迎える。コロナ対策やコロナ禍での東京五輪・パラリンピック開催なども乗り越え、豊かな財源を背景に独自施策を進めてきた。小池都政の今を探る。(この連載は神谷円香、奥野斐、小林由比が担当します)

◆知事を支える職員の「予想」を上回るペースで進んだ

「一人一人が自己実現できる環境をつくっていきたい、そういう思いも込めて、女性活躍推進条例がいよいよ始まるということです」

東京都女性活躍推進条例の施行を翌日に控えた6月30日、小池百合子知事は記念イベントでそう強調した。

条例は、小池知事が3期目に挑んだ2024年7月の知事選で公約に掲げ、雇用や就業の環境整備を目的としている。「旗振り役」に選んだのが、3期目就任後に副知事になり、今年7月に参与の「女性活躍推進監」に就任した松本明子さん(60)だ。

就任式後、小池百合子知事(右)と握手する松本明子女性活躍推進監=東京都庁で

「女性も、男性も、子どもも、高齢者も、障害者も活躍できるダイバーシティー(多様性)社会の実現を前面に出したのは、うれしい驚きだった」。松本さんは職員の予想を上回るペースで進んできたと、小池都政10年を振り返る。

「女性活躍」「ダイバーシティー」は、知事が就任当初から掲げた施策だ。東京2020五輪・パラリンピック開催を前に、2018年に性自認や性的指向による差別を禁じた人権尊重条例を制定。2期目の2022年には同性カップルらを認めるパートナーシップ宣誓制度を導入した。

庁内の女性登用も進めた。就任前の2016年4月に3.0%だった女性管理職(局長級)比率は、2026年7月には...

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