フランスで活躍した、日本を代表する版画家・長谷川潔(1891~1980年)の回顧展「町田市立国際版画美術館所蔵長谷川潔展-パリに生きた銅版画家の軌跡」(東京新聞など主催)が11日、パナソニック汐留美術館(東京都港区)で始まる。関係者らを招いた内覧会が10日に開かれた。
長谷川は、第1次世界大戦後に渡仏し、当時失われつつあった銅版画の古典技法マニエール・ノワール(メゾチント)を独学で復興させた。版画の歴史に大きな足跡を残し、作品は現地で高く評価された。

版画家・長谷川潔の初期から晩年までの作品や関連作家の展示約130点が並ぶ会場=10日、東京都港区のパナソニック汐留美術館で(潟沼義樹撮影)
回顧展では、長谷川の作品に加え、作風に影響を与えたルドン、交流のあったデュフィら同時代の画家の作品など、約130点を展示。企画した町田市立国際版画美術館の高野詩織さんは「長谷川潔の静謐(せいひつ)な作品の世界と、当時のパリ版画界との響き合いをぜひご堪能ください」と語った。
9月23日まで。午前10時~午後6時(8月7日、9月4、18、19日は午後8時)。観覧料は一般1200円ほか。問い合わせはハローダイヤル=電050(5541)8600=へ。

版画家・長谷川潔の代表作の1つ仏訳「竹取物語」の挿絵が展示される会場=10日、東京都港区のパナソニック汐留美術館で(潟沼義樹撮影)